ドラマ「重版出来」にハマり知った脚本家 野木亜紀子さん

もちろん野木さん脚本の今クールの「アンナチュラル」も欠かさず見てます

7話は「殺人遊戯」

ネットLIVE動画で殺人者SがクラシメートYの遺体を映して
法医学者のミコトにYの死因を質問する

はじめは愉快犯の男子学生の話かな、と思っていたら
真相は違っていた



ミコトはYは法医学的見解として「刃物による自殺」と答える

その後、すぐに個人の見解として
日常的暴力を受けていた たくさんの痣を見つけて
法律では裁けない「いじめ」という名の殺人
と言い切るミコト



友達のY=横山君を助けられなかった殺人者Sと名乗っていた白井君は
視聴者10万人に達したとき
LIVE動画を遺書として、いじめた子たちの名前をいい
僕は僕を殺すと言う

その君に対して言ったミコトの言葉

『貴方が死んで何になるの?
貴方を苦しめた人の名前を遺書にのこして…それが何?
彼らはきっと、転校して、名前を変えて、新しい人生を生きていくの。
貴方の人生を奪った事なんてすっかり忘れて生きていくの
貴方が命を差し出しても、貴方の痛みは決して彼らに届かない
それでも死ぬの?
貴方の人生は、貴方のものだよ。』

実際に大津のいじめ事件のいじめた子とか、転校して名前を変えてるみたいだし
残念だけどリアルな言葉だ

その後、「横山は死んだ。僕だけが生きてていいのかな」と問う白井君
中堂さんが伝えた言葉

『死んだ奴は答えてくれない。この先も。赦されるように生きろ!

東海林さんが横山君のご遺体にUDIラボの白衣をかけて
手をかけるシーン、やさしさが溢れていた

主題歌のLEMONも、絶妙なタイミングでかかるんだよね

「遠隔死亡診断書」のイントロからのLIVE動画での死因解明の繋がりも
考えられてる



ネットでアンナチュラル7話の感想を読んでいて
おっ!と思ったのが
LIVE動画の時、白井君は赤いパプリカの絵で顔を隠していたんだけど
パプリカの花言葉をって「君を忘れない」なんだって

あと学校の廊下でミコトが電話をしているシーン
「人間は負けたら終わりなのではない 辞めたら終わりなのだ」という紙が貼ってあったそう

「いじめという言葉を使うと柔らかくきこえてしまうからです
あなたのしたことは恐喝であり 暴行傷害であり 脅迫であり 殺人未遂なのです」
(田村由美「王子くん」より)



あと人質Xだと思われていた海老原君の状況は脚本家 野木さんのツイッターで明かされました

アンナチュラルな野木亜紀子@nog_ak 2月25日
こうした場での本編への言及は言い訳になるので正直やりたくないのですが、
捜索リプが多数きてるので真面目に答えますと、エビちゃんは学校サボってただけでした。
「海老原と連絡とれました!」というくだり、尺調で泣く泣く落としたそうです。
お騒がせしました。エビちゃん共々お詫びします。

海老原君、私も気になっていたんだよね



警察って、こんなに捜査してくれないの??って突っ込みたくなるところもあるけど
45分ぐらいで凝縮した「アンナチュラル」のいじめに対してのメッセージ
素晴らしかった



いじめられてる子に届きますように



でもいじめられてる子は、ただ今の地獄から抜け出したいから自殺したいんだよね
自分の痛みがいじめた子に届くとか届かないとかは二の次かな

逃げて欲しい
親に心配かけていいから
親・担任・学年主任でも先生に訴えよう
学校に行かなくていい
図書館に行こう
逃げよう