伊豆の国大河ドラマ館閉館記念講演会

鎌倉殿の13人ロスの私

伊豆まで行くのは遠いか、、と申し込まなかったけど
やっぱり聞きたかったな


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本日17時、#鎌倉殿の13人 #伊豆の国 #大河ドラマ館 は閉館致しました。
お客様のお見送りを終え、スタッフ一同、達成感と同時に寂しさでいっぱいでございます
当館までお越しになってくださった全ての武衛さま、ありがとうございました

運慶作の義時像は台本のト書きには「布を取り払うとおぞましい像があり」としか書かれておらず、おぞましいってどんな⁉︎となった美術陣により、それぞれの抱えた闇を具現化した闇の仏像コンペを開催。写真を三谷さんに送って選んでもらうことに
#鎌倉殿の13人
#伊豆の国大河ドラマ館閉館記念講演会


本日は伊豆の国市の「大河ドラマ「鎌倉殿の13人」美術スタッフから見た世界」に行って参りました!
ので、簡単にですがレポート書いていきます〜
登壇は美術統括の犬飼伸治さん、チーフデザイナーの日髙一平さん。
・スタッフも渡された脚本より先の展開は知らない
・脚本には、例えば第1回冒頭なら「野原」としか書かれていないため、まずどのように撮影するか(ロケかスタジオか)考える
・主人公の出身地でロケができることはほとんどない。いつもは東京近郊が多いが、伊豆の国市が提案して当時の雰囲気に近いという印象を受けたため、自然を活かしたセットを組むことに
・細かく作ったセットや小道具がカメラにしっかり映るかどうかは運
・実際には、そして美術スタッフのイメージでも、伊豆の北条館と江間館はかなり離れている。
スタッフのマジレス「脚本に北条館から八重さんが見えるという表記があるけど、実際はそんな近くないだろう」「八重さんオリンピック出れんじゃないかとw」
・衝立(畳の後ろに立ってる板)で各人物の館の個性を出している。時政と義時(黒)の衝立にはともに故郷の伊豆をイメージさせる富士山が描かれており、義時→時政のリスペクトを表現
・頼朝の火葬は『日蓮聖人註画讃』の絵を再現
・便利なインカメラVFXの弱点は、脚本を渡されてから撮影までの間に背景を作らなければならないこと。
「ぶっちゃけ三谷さんの作品では限界です、1週間では作れないので」「前半はたくさん使いましたけど後半はもう無理です」wwww
・例のアレは脚本には「おぞましい姿の像」としか書かれていない。
演出「悪い人生を歩んだ人の末路、歪な感じ」
プロデューサー「もはや人間ではない」
→美術スタッフが各自考えた像を粘土で作り、結果スタッフ達が抱える闇が集まるw(実際の写真見せていただきましたが怖かった
三谷さんに見てもらい、選ばれたのは日髙さんの闇でした。
アレはやはりピカソを意識しているらしい。
・邪神像の穴の数
制作依頼された人「背面はどうします?」
スタッフ「穴でも空けといてください」
→偶然にも頭の裏に12個、表に1個で計13個の穴が
「これもう呪いじゃないかとwww」
・オンベレブンビンバのイタリア語……という考察もスタッフは全く考えていなかった
・ちなみに邪神像は運慶がやっつけで一日で作ったという設定がある やっつけだったのか……
撮影の様子や設計図など、貴重な写真・資料を見せていただくこともできました。ありがとうございました!!
欲を言えば特にオープンセットの話とかもっとお聞きしたいしテレビで特集してほしい……!

日「最終回の運慶仏、ト書には仏像にかけられた布を取るとおぞましい像が現れるとしか書かれてなかったので。スタッフ夫々で作ってどれがいいかを三谷さんに送りました、そしたら自分のが選ばれまして。アレは日髙の闇です。」


→ネットとかで運慶仏の後頭部の穴が13あるんじゃないかとか言われてるけど全く意図してなく。造形作家から背面の図面がないからどうすれば良いかと聞かれ、穴でも開けとけば?とか言ったらああなって。呪いなんじゃないかな。持って帰ん嫌でした。」
《運慶仏について出た話まとめ》
・ホン的にはおぞましい像
・演出からは悪い人の末路、歪な感じ
・美術スタッフによるコンペで三谷さんに選ばれた日髙さんデザイン
・もはや人間ではない
・運慶がやっつけで1日で作成
・義時に怒られなければならない
・穴の数は意図せず、12+1

日高さんがお持ちくださった魔像(「家に置いておきたくない」by日高さん)などを撮影させていただけました…!

VFXによる背景を使うと清盛の後ろで燃え盛る炎のように危険な場所で撮影しなくても良いし、夕焼けを収めたい時もゆっくり撮影できる。が、そのVFX背景も作るのには時間がかかるので、つまり使えるかどうかは台本しだ(自重)

黒義時の背後にあった富士の描かれた衝立や、頼家と義時が蹴鞠をしていた庭にあった頼朝が傷を刻んだ木などがこちらで展示予定だそうです!


県外からくる方は、梅の時期がおすすめです。桜の時期になると車は身動き取れなくなります。

小四郎と佐殿(姫)が木々の間を馬で逃げるシーン。小栗くんの乗馬術は巧みなれどカメラマンが走りながら撮影するのは至難なので、本物の馬ではなく乗馬マシーンに乗っていたそう。で、背後の兵の方は”箱”に乗り揺すりながら演技されたそうで


さらに言うと、兵の顔に木の枝がバシッと当たって落馬する様はリアルに乗馬していたらまず撮れないだろうから…と。

運慶の義時像はやっつけで一日で作ったという設定らしい。
なお日高さんの闇が込められてた像となったそうです

レアな横から運慶仏

時政の富士山の衝立は北条の象徴であり、心は伊豆にいる。義時の富士山の衝立は色々あっても父·時政をリスペクトしている。深い話だ


和田合戦の義時画像が出た時「(小栗さん)座長として凄くイイ人なんだけど、役に入り込むので我々はこの頃は段々近づき難い存在になってて。でも100人位いるスタッフの名前全部覚えてるし、最後は自分(スタッフ)達がマスクにメッセージ書いたりして。」
ストーリー解説時『ギリギリ八重さんのストーカーだった義時』から急に畠山の乱とかに飛んだらギャップが凄くて。和田合戦の泰時達には見えない(視聴者にしか見えない)やるせない顔が出て「義時も本心から憎んでた訳じゃない」と話してたのが印象的でした。

「インカメラVFXの良いところはポスプロ作業がグリーンバックの合成と比べて楽なところ。そして役者さんの気持ちも入りやすい。役者さんたち(瞳とか)に景色などが映ったりするとより臨場感が出る。」
新しい技術なのでまだまだ発展途上なんですよね。

《衝立の話》
大将のバックは印象を変えたい。信長のバックが龍とか稲葉山城の道三は波とか。ただ鎌倉時代は書院造は早いから寝殿造になる。だから衝立で変化をつけてて、鎌倉へ来て直ぐの北条家(時政)の衝立は富士山で伊豆の風景がモチーフ。


権力に染まってきた頃からの義時の衝立も富士山。これは時政の衝立と対と言っても良くて、父へのリスペクトの現れ。どちらもこの作品用に作ったもので1/20から開催の伊豆の国市郷土資料館での展示で出る予定とのこと。

個人的には美術チームの絵襖データを画像で見せて頂いたのめちゃめちゃ良かったです。毛利元就とか花の乱の時の絵襖が出てきてうおお!ってなりました。

犬飼さんと日髙さんそして撮影会発生!最終回の運慶仏と初回&最終回台本!!

善児T着て運慶仏と肉足袋持って現れた日髙さんパンチききすぎで

渋谷のプラクロとか伊豆の国市ドラマ館でしか見覚えのないこの神々しい三郎兄上ってどの場面だったんでしょうか……

最終日、駆け込みで韮山の大河ドラマ館に行ってきました。
小ぢんまりとした展示場だけど案内の方々も丁寧だし、武将隊の撒いたお餅(丸餅だから京風?)も拾えたし、行けてよかった。
スタッフの皆さんお疲れ様、ありがとうございました。

三島で『三つ鱗香皿』get

今買わないと泰時グッズには巡り合う機会が無さそうなので、即買いしました

#伊豆の国市大河ドラマ館 さま 完走おめでとうございます。皆さまの取り組みは、#鎌倉 よりも鎌倉らしく感じることもありました。皆さまの思いは、#鎌倉殿の13人 ゆかりの地として新たに由緒 纏った各地が引き継いでゆきます。#覚園寺 も 武衛皆さまの参拝お待ちします。

(おまけ)
「おなごはきのこが大好きbyよしとき」

ありがとう去年の生き甲斐。きっと今年も生き甲斐。
最終回から早2週間。一向にロスが引かないので第1回からおかわりします

佐久間さんの動画で初めて知ったけれど、主人公の義時は後半にいくにつれてなるべく目に光が入らないように、殺し屋の善児はその逆で最期の瞬間だけ目に光が入るように照明を当てる工夫を現場でしてたとか。
やっぱり演出ってのは役者だけがするもんじゃないんだな。

三郎兄上のこの画、本編で出てきましたっけ…?

クロスオーバー注意
前々から描きたかった鎌倉殿のポケモンパロです!

【三嶋大社】
『安達藤九郎盛長警護の跡』
野添義弘さんが立ってる姿が目に浮かんだ