ドラマ10「大奥」第3回も良かった~
堀田真由ちゃん、まさに家光

ただ「太平の世のため」って、最初から言っちゃってるのがなぁ
まあアリといえばアリなんだけど

原作は有功の女装が、キレイなので
福士蒼汰くんは、全然似合ってなくて、残念、と思ったけど
なるほどな解釈↓

有功はこの女装があるので福士蒼汰は難しいんじゃないかと思ったがそこを切り捨て堂々と似合わない女装をする有功が千恵を抱きしめることで原作のこのシーン、異装の二人が衣の奥のただ一人の孤独な人同士として身を寄せ合う決定的な場面を強調してるような気がする

お万の方の女装、原作だと「上様より美人では」と評されるんだけど、今回の福士有功は女装が似合ってないので、「本来の自分ではない格好を強いられる痛み」を共有した感じが強く出てよかったな…

えーーー、、、堀田真由すごいなぁ。ふんわり女子な役しか知らなかったから、もう本当に圧倒された。。この少年にも少女にも見える役、演じきったなぁ、、そして次週は美しさ全開の模様。

おぅ…通り魔で切らせた髪で男達に女装させ一番うまく化けた男と子を成してやる、とは…原作から更に発展させた、上様の哀しきご無体


「しかしこれでは記録ではなく読み物ではないか」
「いや、褒めてはおらぬ」
「歴代の色恋のアレヤコレヤに興味はないのだが」
吉宗公バッサリw

大奥が回を重ねるごとに私の最高を更新していくし、森下佳子さんの脚本うますぎてやべ〜〜〜ってなってる。「因果が巡り 絡まり 生贄ばかりが増えてゆく」って最悪で最高すぎない????

女のなりを取り上げて女の腹は貸せというって凄い台詞

原作へのリスペクトがしっかりしているとても秀逸な二次創作を読んだ時「自分の原作の解釈上での話になるけど、このキャラクターきっと原作でもこういう事言うよな」というのを見ると嬉しくなるけど大奥、全編にわたってそんな感じ 原作にないけど、この人はこういうこと言うの連続

ああそうか、原作だと「徳川の世のために男装させられ徳川家に囚われた家光」からすべての悲劇が始まり、「自らの意志で男装して徳川家に入った和宮様」がその悲劇を終わらせる人になったわけか。

ドラマ版で演じていた #堺雅人 が「有功って一つ一つ分析すると全然いい奴じゃないのに総体で見るとなんかものすごいいい奴」と言っていたが次回が結構衝撃の行動に出るのでニュアンスがわかるかも。本当の有功の面白みはこれから。

#幾田りら蒲公英 の歌詞

(原作)
#春日局 の「七色飯」エピソード、原作ではこちらのように描かれています

傷付いた二羽の雛鳥が〜の説明を和歌に詠んだ演出は膝を打ちました!
春日局の「和歌でも送ったら」の和歌があのシーンで贈られるなんて凄い!
堀田真由さん薄桃色の打掛を纏って有功に縋り付く堀田さんに泣きました

史実の男家光も辻斬りとかしていた事を絡めて、ちゃんとキャラの肉付けしてるなあ。

wikiの、実在した女性のお万の方に関する描写が怖すぎるんだけど…
堕胎薬飲まされてたかもって

原作者のよしながふみさんと脚本家の森下佳子さんの対談の中で、よしながさんは映像化される時、原作は調理するための素材で、いろんな調理法があっていい、ということをおっしゃってて、逆に森下さんは、原作がお店のコース料理でそれをお重に詰め替えるのが私の仕事だと思ってると→


→お話されてたのがとても印象に残ってるのだけど、第3話はまさにそれを象徴するような回だと思った。ドラマでは入りきらない部分を、未読の方にはぜひ原作のフルコースで味わってほしいし、原作をまた読み返したくなる。

(大奥絵)



3代徳川家光×万里小路有功 編は2巻~です


大奥2巻