第7回NHKドラマ10「大奥」は
5代徳川綱吉×右衛門佐 編のラスト

切ない
綱吉×右衛門佐が子をなすためでなく、心から満たされ結ばれた
でも一晩だけ
吉保の思いも切ない


でも佐とお会いになれましたか?って吉保言ってくれるの?吉保は最期は自分だけの綱吉にしたかったのかと思ったら、それと同時に右衛門佐のとこに送ってあげたんだ。。。

この綱吉を殺そうとした青年の許嫁は町の皆が見ている前で犬に食い殺されたが生類憐みの令によって誰も助けてくれず……という悲しい背景を持っており……

それにしても、今まで秘めてきた想いをぶちまける京言葉の破壊力たるや…!!
夜な夜な上様の相手に自分の想いを託し、間接的に愛を伝えていたなんて。
凄まじい愛の形だったな。

あぁそうか、綱吉は「女の腹に種を植え付ける」以外の人生もあったことを信という賢い娘に気付かされ、右衛門佐にその身を持ってその宿命から自由になって良いと教えられたんだ。#ドラマ10大奥 は宿命を描いたシリーズであるけれども、この宿命の恋の描き方も哀しく、うつくしかった。
信に自分の選ばなかった(選べなかった)道を言い当てられた綱吉のハッとした顔と高笑い、あのシーンすごく良かったな。仲里依紗さん、声の抑揚の付け方になんとも言えない艶と色気、そして気品がある。良い役者は声が良い。

家光公は有功に打掛をかけられ、女として生きる自由を得た。
綱吉は打掛とともに親の呪縛を脱ぎ捨てた。
この対比よ。

ドラマでは討ち入りしか描かれなかったけど、原作のあの被害妄想で一人で追い詰められていく浅野内匠頭(男)と、なんとかお役目を果たそうとする吉良上野介(女)のエピソードも、男女逆転の世界の業を描いてなかなかよかったのよ。(つまり原作未読勢読んで~~。)

「欲得ずくでなく愛してくれたのは父上だけ」という台詞、原作でも重かったところを「桂昌院様こそが最も欲得ずく。それを慈しみとすり替える上様は哀れ」と綱吉玉栄親子の毒親子関係の甘え欺瞞を右衛門佐にぶった斬らせるドラマオリジナル改変、原作以上に容赦がなくてたまげたなあ…

最愛の人を得て気持ちを確かめ合った翌日にその人を失う展開を #よしながふみ さんは「とんでもない悲恋として描いたが映画では最後にいい愛に出会えてよかったというハピエンになっていた」と語った。死んでもなお綱吉の心に残る本ドラマでもハピエン寄りだったのでは。

愛も、欲も、希望も、呪いも。
全てをその身に受けてきた #綱吉 。
#右衛門佐 が一筋の光となり、彼女の心を解き放っていく。
刹那の救いに心躍らせる中、綱吉の命は最期、再び深い愛に絡め取られる